「きものに興味がある」「まずは楽しく和装に触れてみたい」
そんな、きもの初心者さんにおすすめなのが “きもの漫画” です。
きもの入門書を買ってみたけれど、馴染みのない用語が頭に入ってこない、
ルールをすべて覚えなくてはと義務感にかられてはいませんか?

漫画はストーリーを楽しみながら、きものの知識やコーディネートのヒントが自然と身につくので、これから着付け教室に通ってみたいと考えている方にとっても予備知識となります。
今回のコラムでは、きもの好きの作者が、きものの世界を楽しく教えてくれる「きもの漫画」5選を紹介します。
「銀太郎さんお頼み申す」

著作者:東村アキコ
発行:集英社
憧れずにはいられない!
粋なきもの美人の着姿や所作が学べる
<あらすじ>
岩下さとりは、バイト先のカフェに来たきもの女性の美しい姿に感動。彼女に頼まれて器展の手伝いに駆り出される。きものを着せてもらい、知らなかった世界を垣間見て夢中になる、さとり。そこで、きもの女性が銀太郎と呼ばれ、京都で有名な美人芸妓だったと知る。きものをはじめ日本文化の奥深い世界に魅了されたさとりは、銀太郎に勝手に弟子入りを…?
【推しポイント】
・きもの初心者の若者と、きものを教える大人側のやりとりが微笑ましい。
・柄やルール、和装小物やきものの扱い、心構えや所作などの知識が自然と身につく。
・登場人物の装いが正統派でフォーマル寄りのコーディネートの参考になる。
・きものや器など日本の伝統文化をもっと深く知りたくなる。
「恋せよキモノ乙女」

発行:新潮社
大好きなきものを着て、
お出かけモチベが高まる作品
<あらすじ>
大阪で家族と暮らす野々村もも。彼女の楽しみは、亡くなった祖母から受け継いだきものを着て、おでかけすること! 京都の老舗喫茶店、大阪のレトロモダンな図書館、琵琶湖のほとりにある絶景の神社など、関西のあちこちを大好きなきもので訪れます。おでかけ先では素敵な出逢いもあって……。きもの女子の恋とお洒落に心ときめく関西おでかけ漫画。
【推しポイント】
・きものでお出かけしたい欲が高まるシーンが満載。
・きもののアイテムやルールなど、基礎知識がわかりやすく描かれている。
・祖母や母親の思い出のきものを、自分らしく着るための第一歩になる。
・きものスタイリストが監修の回もあり、着る人の個性を活かした自由なコーデも真似してみたくなる。
「推し着物」

著作者:岡野く仔
発行:竹書房
「推し」と「きもの」の魅力が
リンクする新感覚ストーリー
<あらすじ>
きものが大好きな会社員の大島かの子。小さい頃、友人にきもの姿を変だと言われて以来、きものから遠ざかっていた。そんなかの子の唯一の癒しは、電車で乗り合わせる「推し」のきもの男子。ひょんなことから彼が営むきもの屋「お色」で働くことになった、かの子のもとに「推しへの愛が止まらないお客様」や「きものにまつわる悩みを抱えたお客様」が次々と訪れる。2026年1月頃より新章がスタート。
【推しポイント】
・周りの目を気にせず、好きな物を身につけることの喜びを教えてくれる。
・基本的なきものの知識や着付けを学びつつ、推し活コーデや和洋折衷コーデ、女装男子など
個性的な組み合わせのアイデアも豊富で楽しく読むことができる。
・あまりお金をかけずに自分に合う着こなしを見つけるアドバイスが参考になる。
・2巻にて登場した映画館で背もたれを気にしない帯の結び方など実戦的な着付けの知識も
学ぶことができる。
「爛漫ドレスコードレス」

発行:ハーパーコリンズ・ジャパン
自由な発想で楽しむ“
新しいきものスタイル”を探る
<あらすじ>
偶然出会ったチンアナゴ柄の帯を買ったことをきっかけに、初めて浴衣を自力でまとうことにした山田撫子。花火大会に着ていくために頑張って着付けの練習をするも、少し歩いただけで浴衣が着崩れ、不慣れな下駄に靴擦れも起こして心が折れそうに……。そんななか落ち込む撫子に声をかけたのは、凛と浴衣を着こなす美女・鷹倉響。和服を着慣れている彼女を前に、自分が恥ずかしくなる撫子だが…。いつもの街が今日から少し違って見える。自由に、軽やかに、艶やかに。きものを“楽しむ”ふたりのハートフルコメディ!
【推しポイント】
・カジュアルなきものの着こなしに必要な知識が得られるので、普段のファッション感覚で、
きものを楽しく着たい人におすすめ。・和装×洋装のミックスなどの斬新なコーデが多く、
きものの可能性を描いている。
・柄×柄や色×色など、自由な組み合わせのアイデアが広がる。
・キャラクターのスタイルが個性的で、読者が自分の「好き」にも気づきやすい。
「またのお越しを」

発行:講談社
カジュアルに楽しみたい人
将来、きものを仕事にしたい人も必見!
<あらすじ>
人付き合いが苦手で真面目だけが取り柄の枷耶子と、人に取り入るのが上手い枷耶子と正反対の性格の従妹・のえる。 二人は、カフェ併設の和雑貨屋「くくりや」が大のお気に入りだった。店長の杜紫さんとも親しく付き合っていたが、店は突然閉店。心の中の大事な場所がなくなってしまったような喪失感を覚える枷耶子と、のえる。それを取り戻すため、二人は自分たちで店を作ることを決意する。読むと自分でもお店を作ってみたくなる、『お店』経営物語。
推しポイント
・作者の地元、名古屋市の有松絞りのことが描かれている。
・将来、きものを仕事にしたい人も必見!
・カジュアル着物のコーデ例が多く、普段着としての着方がイメージしやすい。
・季節ごとの小物使いが参考になり、初心者も実践しやすい。
まとめ
きもの漫画から一歩先へ
漫画で芽生えた“着てみたい”気持ちを、実際のきもの体験へ。
今回紹介した、きもの漫画は、どれも「日常でもっと、きものを着てみたい」という気持ちを育ててくれる作品ばかりです。漫画で、あなたの「好き」が深まったら、次は自分できものを着る喜びを味わいませんか?当学院では漫画で憧れた、きものスタイルを実現するお手伝いをします。
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