長沼静きもの学院では、母の日向け特別企画として、組紐(くみひも)のバッグチャームづくりを楽しめるワークショップを開催。今回、編集部でも実際に体験してきました。
伝統工芸と聞くと難しく感じるかもしれませんが、初心者でも安心して参加できる内容となっており、ものづくりの楽しさと、和文化の奥深さを感じられる時間となりました。
今回は、実際の体験の様子をご紹介します。
長沼静きもの学院の組紐ワークショップへ参加
今回体験したのは、丸台と呼ばれる台を使い、組紐のバッグチャームを制作するワークショップです。

丸台には、木玉のおもりが付いた8本の糸束がセットされており、その糸を順番に組み替えながら一本の紐へと仕上げていきます。
組紐が初めての方でも問題ありません。くみひも科の講師の先生が丁寧にサポートしてくださるため、実際に組む工程を体験しながら制作を進めることができます。
6色から選べるバッグチャーム

ワークショップでは、予約時にカラーを選択します。色は、赤・ピンク・青・クリーム・紫・緑の全6種類。今回は編集部で紫色を選び、実際に制作を体験しました。

丸台の上下左右には紫色の糸、斜め方向には銀色の糸が配置され、木玉のおもりによって糸がぴんと張られています。
長沼静きもの学院で使用しているのは、最高品質の絹糸。なめらかな手触りと、上品な光沢が印象的でした。
少しずつ組み上がっていく楽しさ
組み方は、決められた順番で糸束を左右へ動かしていくというもの。手前と奥、左右、斜め方向へと糸を移動させながら、少しずつ模様を組み上げていきます。
最初は「次はどっちに動かすんだっけ…」と戸惑う場面もありますが、講師の先生がそばで丁寧に教えてくださるため、安心して進めることができました。

また、体から遠い糸は親指、近い糸は4本指で下から取るなど、細かな動きにも意味があり、組紐ならではの奥深さを感じます。
もし途中で組み間違えてしまっても問題ありません。
今回制作した梅結びのバッグチャームは、多少の違いも味わいとして楽しめるデザインになっており、気になる場合は講師の先生が正しい位置まで戻してくれます。
木玉の音と絹糸の手触りに癒される時間
組み進めていくうちに、木玉同士が触れ合い、「カチッ、コトッ」とやわらかな音が響き始めます。その音がとても心地よく、教室全体に穏やかな空気が流れていました。

また、絹糸を手に取りながら組んでいく時間は、不思議と集中でき、気づけばあっという間に時間が過ぎていきます。途中でお茶を飲みながら休憩を挟みつつ、ゆったりとした気持ちで制作を楽しむことができました。
外側へ垂れていた糸が短くなるたびに木玉を回して糸を伸ばし、また手を動かしていきます。

夢中で組み続けているうちに、中央から伸びる紐がどんどん長くなっていきました。
糸が中央へ吸い込まれるように組み上がっていく様子は、不思議と見入ってしまう魅力があります。

約1時間半でオリジナルバッグチャームが完成
制作時間は約40分〜1時間ほど。組み上がった紐は、講師の先生が美しい梅結びのバッグチャームへと仕上げてくださいました。完成後は、母の日用にラッピングもしていただけます。

手作りならではの温かみがあり、世界に一つだけの特別感を感じられる贈り物になりました。もちろん、プレゼントとしてだけでなく、自分用として楽しむのもおすすめです。
初心者でも満足感のある作品を完成させることができ、組紐の魅力を身近に感じられる体験となりました。
帯締めづくりの実演から感じた組紐の奥深さ
ワークショップの最後には、高台という大きな台を使った帯締め制作の実演も見学しました。今回使用した丸台よりさらに本格的な台で、68玉もの糸を使いながら組み上げていくそうです。

糸の動きだけで複雑な模様を生み出していく様子は圧巻で、組紐という伝統工芸の奥深さを感じました。
バッグチャーム制作をきっかけに、帯締めやきもの文化へ興味が広がっていくのも、組紐体験ならではの魅力かもしれません。
「くみひもアクセサリーコース」も新たに開講
今回の体験を通して印象的だったのは、作品づくりだけでなく、組む時間そのものの楽しさでした。
そんな組紐をさらに本格的に学べる「くみひもアクセサリーコース」が、2026年5月より新たに開講しています。アクセサリーや日常使いの小物づくりを楽しみながら、本格的な技術を身につけられるのが魅力です。

また、従来のくみひも科は「伝統帯締コース」としてリニューアルされ、より専門的に帯締め技術を学べる構成となっています。
まずは体験レッスンから参加するのもおすすめ
教室の雰囲気や講師の指導を実際に体験できるため、「まずは一度試してみたい」という方にもおすすめです。
また、組む工程のみを体験できる無料体験コースも用意されています。
さらに、季節ごとのワークショップも各校で開催されており、今後は全校展開も予定されているそうです。
なお、次回は父の日イベントとして、組紐のネックストラップ制作ワークショップも予定されているとのこと。こちらも楽しみです。

まとめ
今回の組紐ワークショップでは、バッグチャームを制作する楽しさだけでなく、手を動かしながら穏やかな時間を過ごす心地よさも感じることができました。
木玉の音、絹糸の手触り、少しずつ模様が生まれていく感覚。日常の忙しさを忘れ、無心になれる時間はとても贅沢なものです。
「和文化に触れてみたい」
「何か新しい趣味を始めたい」
「手作りの楽しさを味わいたい」
そんな方は、ぜひ一度、組紐体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。